- 氏名(ふりがな)
- 榎木津 礼二郎 (えのきづ れいじろう)
- 作 者
- 京極夏彦
- 主な登場作品
- 京極堂シリーズ
「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」「狂骨の夢」「鉄鼠の檻」「絡新婦の理」「塗仏の宴 宴の支度」「塗仏の宴 宴の始末」「陰摩羅鬼の瑕」「邪魅の雫」
榎木津が主人公:「百器徒然袋―雨」「百器徒然袋―風」
- 職 業
- 私立探偵
- 年 齢
- 30代
- 外 見
- ビスクドールのような整った顔立ち、色素の薄い肌と髪、大きな目、鳶色の瞳、長身。
- 黙っていれば誰もが見蕩れてしまう程の美男子。
- 性 格
- 躁病の気がある。
- 天衣無縫、天真爛漫、傍若無人、奇天烈。
- あらゆる意味で既成の枠に嵌らない人間。
- 友人・協力者
- 中禅寺秋彦(旧制高校の後輩・古本屋)
- 関口巽(旧制高校の後輩・作家)
- 木場修太郎(幼馴染み・刑事)
- 安和寅吉(秘書兼給仕・榎木津家の使用人の息子)
- 益田龍一(探偵助手・元刑事)
- その他
- 学問、武道、芸術は勿論、喧嘩色事にいたるまで、やること為すこと人並み外れて優秀。
- よく自分を神に喩える。自分に関わる者はあまねく彼の下僕。(京極堂には一目置いているらしい)
- 人の名前をなかなか覚えない。覚えていても省略して呼ぶ。(学生時代流行っていた呼び方の名残)
- その日に何を着るかで何時間も悩み、よく遅刻する。
- 何もかも支離滅裂のようだが、嘘だけは云わない。
- 酒豪。
- 寝起きが悪い。
- 嫌いなもの:水気のない菓子(クッキー・最中など)、竈馬、穴の中、クラシック音楽
不思議な能力
- 他人の記憶(視覚映像に限る)を読み取ることができる。
- 子供の頃から視力が弱く、稀にそれが見えていたらしい。
- 戦争中に照明弾をまともに食らい、視力を失う(左目は殆ど見えないはず)。視力と引き替えにそれが益々よく見えるようになってしまった。
旧制高校時代
- 帝王の如く学内に君臨。学生たちの羨望、女子学生達の暑い憧憬、男色趣味の古参学生達の好色な視線までも一身に集めていた。
- 京極堂(中禅寺秋彦)、関口巽は一期後輩。
海軍時代
- 帝大法学部に在籍中、学徒出陣組の予備士官となる。
- 「剃刀」と渾名される程の切れ者で、上層部も一目置くほどの優秀な軍人だった。
- 階級は少尉。
- 当時の部下に、伊佐間一成(いさま屋)や今川雅澄(待古庵)らがいる。
復員後〜探偵になる前
手先が器用なため、復員後暫くは雑誌や広告などの挿絵描きなどをするが、どれも長続きせず。その後は兄のジャズクラブでギターを弾いたりしていた。が、良くない噂が立ったため探偵になる。探偵の仕事
- 特殊な能力を持っているため、探偵であるにも拘らず、調査も推理も裏づけも何もしないし、依頼人の話も聞かない。
- 面倒な調査は他人に押しつける。(一番の下僕は関口)
- 解決ではなく攪乱して破壊する。
- 自分が世界で一番偉い探偵だと確信している。
榎木津ビルヂング
- 榎木津の持ちビルで、親から生前分与された財産を使い果たして建てた。
- 神保町の古書街の裏手に聳えるモダンな石造りの三階建て。地階はバー、一階はテーラー、二階には雑貨の卸問屋と、弁護士だか税理士だかの事務所が入っている。三階全部が彼の事務所兼住居。
- 家賃収入だけで悠々と暮らせる。
薔薇十字探偵社
- 秘密結社<薔薇十字団>とは無関係。探偵を始めようと決心した時、居合わせた京極堂が読んでいた欧羅巴の魔術のことを書いた翻訳本に、その名が出ていただけの理由で命名。
- 事務所入り口の曇りガラスの扉には、金文字で『薔薇十時探偵社』と書いてある。接客用の応接セットの横には大きな机があり、卓上には『探偵』と書いた三角錐が置いてある。
榎木津家
- 榎木津家は旧華族の家柄。
- 父:榎木津幹麿元子爵。榎木津に輪を掛けた変人(榎木津は父の変人の部分だけを受け継いだらしい)。趣味の博物学が嵩じて闍婆に渡り、片手間に始めた物資の輸入業で財を為し、財閥に。
- 兄:総一郎。生前分与で貰った財産で進駐軍相手にジャズクラブだの宿泊保養所だのを始め、いずれも繁盛しているらしい。戦時中は陸軍に所属。
「ぼくは神だ!」・・・そう、あなたは神ですっ!! 釈迦も弥勒も下僕に過ぎないとまで言ってしまう榎さん。どんな不遜なことを言っても許しちゃう♪
陰鬱とした雰囲気の漂うこのシリーズで、数少ない「陽」の存在。二枚目でありながら、なかなかの武闘派(笑) 滅茶苦茶やっても、いつも結果オーライ(でも実は計算だったりして)。その能力のために嫌な思いもたくさんしてるはず。人知れず悩むこともあるでしょうが、そんな姿を見せないのがまたいじらしい。それでこそ男の中の男(^^)